home diary bbs profile link
doubleAX.com
青龍に導かれて島原へ
摩訶不思議2006-12-24
和み〜

島原城のお膝元にある猪原金物店のご主人主宰の速魚川ギャラリーの納会に参加することになったのは、必然が呼んだ偶然でありました。いつかお会いしたいなぁと思い続けていたまつを氏の里山にお邪魔できたのが12月9日。その席での刃物の話が猪原金物店の刃物に繋がり、とんとん拍子に今回の納会へと流れていったのであります。

そのまつを氏を博多駅近くで自慢(ということにしておきましょう)の32GT-Rにピックアップし、高速道路を控えめ(ここが大事)に飛ばして島原へ向かい、なんとか皆さんが酔いつぶれる前に到着できたのが幸いでありました。事前の情報で納会参加者は一品持ち寄りとの事だったので、最初は拙い惣菜を作ろうと思っていたのでありますがなにぶん一流どころが勢ぞろいされてそうだったのでこの案は自己却下し、我が家定番のお土産物である北九州で唯一つ自慢できる湖月堂の一つ栗を手に恐る恐るギャラリーにお邪魔した次第。

「わざわざ北九州からこの飲み会の為だけに来られたthomさん一家です」とイキナリ紹介されてしまい固まってしまった自分自身が恥ずかしいのだけれどもこんな時にはアルコホル注入で誤魔化す特技を持っているので、すかさずその技を使って脳の中ほどをぐにゅりと柔らかくしたのであります。でありますがしかしそこはあつかましい九州人の血が流れている故すぐに手近の一升瓶を片手に座の端で呑んだくれ酔っ払いオヤジへと変身したのであります。

酔っ払いの常としてふわふわと宙を舞うような気持ちの良い時間の出来事はすっきりと雪隠に流してしまい、そろそろお暇をしようと座敷に向かうと、これまたイキナリ紹介されたのが龍雲氏で挨拶が終わるか終わらないかのタイミングでまたまたイキナリ手を見せてくださいと促され、借りてきた猫のように肉球を差し出すとありゃ不思議や不思議摩訶不思議。スワいち大事とばかりに慌てて向こうに居た弁天様を呼んできたらば、これまた不思議が不思議の不可思議で嬉しさと恥かしさで混乱しつつも踊りだしたい様なしつこいようだけど摩訶不思議な時間でありました。

今回の不思議なキーワード。
龍雲氏 「あなた方ご夫婦は190年前にもご夫婦でした。但し性別は逆ですが。」
まつを氏「今日はthomさんを龍雲さんに引き合わせる為に私も呼ばれたんですね。」
猪原氏 「うちにある青龍の話はご存知ですか?」
弁天様 「ハルカの手術の時に青龍が見えたから、呼ばれたのはハルカだね、きっと。」
弁天様 「ついでにさ、thomの後ろに居るのは鬼の姿をしたエネルギーの塊りだね。」
ワタシ 「そうだね・・・うん・・・」

この話は続きそうです。いや、続きます。日本刀、温泉、青龍の掛け軸と続けなければ。


はじめての日本刀
日本刀に痺れる

金物店で刃物談義を楽しんでいるとイキナリ(今回はどうもイキナリが多い・笑)日本刀に対面する事になりました。話を聞いただけで弁天様は浮き足立っているのを横目で眺めながら、私も平常心を失いそうになっていたのでありますが、勤めて冷静を装いながらハルカを抱きしめていたのです。

最初に見たのが「脇差」でした。第一印象は「おもちゃみたいだなぁ…」でしたが、鞘から刀身が出てくると皆がぐっと息を呑むのが分かりました。詳しい知識は持ち合わせていませんが、手に握ると心地良い重さがしっかりと掌を通して伝わってきました。思わず振り回したくなる衝動。なぜだか心の底からくくくっと笑いも込み上げてくるのが分かって慌てて返した次第です。

脇差がよそ行きだとしたら、次に登場したのは「普段着」との説明を受けて対面したのが飾り気の何も無いタイプ。長くてぐぐっと反っています。すぐに「うへぇ…こりゃ本物だぁ」と感じました。弁天様はその白い剥き身を立って構えたまま眼がいってます。後ずさりしながら撮った写真が冒頭の画です。これは騒ぎたいけど騒げない感じでした。怖い。振り回したら自分が切れそう。そんな雰囲気を受けました。

飾ってあるのをガラス越しにしか見たことが無かった私達には、かなりの衝撃でした。これも青龍の導きかも知れません。


温泉でゆるりと
思わず溜息

お世話になった猪原金物店さんでみなさんに見送られて向かった先は布津温泉湯楽里。道中水無川流域を眺めて溜息をつきつつ改めて普賢岳を睨む。もしここに自分が生まれ育っていたとしてもここに住み続ける勇気は無いかもしれない。そう、私は非常に臆病な性格なのです。おまけに変な想像力だけは人一倍あるので、ここに住んでいたことを想像すると悲惨な状況が浮かんでくるのでありました。次に来る時には災害記念館に寄ろう。と思いながら心の中で合掌。

島原湾を見下ろす高台に温泉はありました。運良く家族風呂も空いていたのでいそいそと露天にハルカを抱いて飛び込む。ふひぃぃっ…と二人で溜息・笑 まるでオヤジ二人組みだぁ。と笑いながらハルカの筋緊張をほぐすストレッチをはじめたのでありました。暑くなったら風呂から出て島原湾を眺めてクールダウンし、またゆっくりと身体を温める。これを三度ほど繰り返して満足至極になった三人でありました。

それにしてもこんな温泉好きの子供も珍しいのではないかと思うくらいに、温泉の後はハルカの身体が緩んでいます。いいことだ。帰り道の諫早から八幡ICまでの一時間半のあいだ、文句も言わずに気持ち良さげにシートにもたれてぽや〜んとしていた程ですから、よほど気持ちが良かったのでしょう。よし、今度は小浜にでも行こうか、ハルカ!




© copyright thom 2001-2010 all rights reserved.