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伊豆箱根小田原遠征2004-06-20
ニューエンジンが完成したので小田原まで慣らし運転がてら軽〜く走ってきました。
はい、馬鹿です。ほっといてください。
関宿

いつものように夜出発。今回も交通量の少ない中国道をチョイス。車はニューエンジンを積んだばかりの GT-R である。少々油圧が低めなのが気になるが、まぁ心配ないレベルだろう。深夜の中国道はほとんど車が走っていないので自分の好きなペースで走る事が出来る。車にはラジオすら付いていないので、チタンマフラーから流れ出るエキゾーストノートがBGMである。こう書くとかっこいいなぁ。一度書いてみたかったのでまんぞくまんぞく。

そしてまたいつものように京阪神エリアを朝の渋滞前にパスして、栗東ICで国道一号線に乗る。標識が分かり辛いので役人に腹を立てながらも少し込んできた道を黙々と走り、鈴鹿峠で妙に飛ばすマーチを軽くチギって関宿の道の駅で休憩をしていると、掃除をしていたおじさんに話しかけられた。「どっから来たと?」 ん? 来たと、ってえらく聞き慣れた言葉だけどここは関宿東海道。なんだなんだ? 眠たい頭の上にクエスチョンマークを三個ほど点滅させながら、九州からと答えるとおじさんの口からなんと現在私が住んでいる行橋の地名が出てきたのでいきなり仲良くなってしまった。

そんなこんなで昔から一度旧街道を歩いてみたかった関の街並みをガイドつきで散歩する事に。あれこれと説明を聞きながらゆっくり西の追分まで歩いて、おじさんが働いている無料休憩所で一休み。地元の話も織り交ぜながらしばし歓談。その後反対の東の追分手前まで歩いて道の駅に戻って珈琲を飲み、お勧めのお土産を教えてもらってあれこれと買い込む。顔を洗っておじさんに礼を述べてまた一号線へ。

東名を一気に走る

亀山ICから東名阪に乗り、御在所SAで一休みしていると電話が入った。電話の相手は「温泉行きたいですか?」と聞いてきたので反射的に「行く、行きたい、連れてってぇ!」と答える。沼津付近で夕方待ち合わせる約束をしたので、予定していた国道を止めて東名を走ることにする。昼間なので淡々と目立たぬように影のごとく走るが途中二度ほど覆面パトカーに追尾される。止められたくないので車速を落として、あー長距離走るとつらいなぁ。とばかりにこれ見よがしに肩を揉み、首を回してコリを取る動作を繰り返し、一般市民であることを一所懸命アピールして先に行って頂く。そうやってルームミラーから目を放せない状態のまま、今日は富士山の見えない富士川SAまで一気に走りぬけて現在地の連絡をする。

こちらの方が少々早かったので待ち合わせ場所を修善寺温泉に変更し、沼津で東名を降りて、またも標識に悩まされながらも、なんとか約束した場所にたどり着いて、日陰に車を止めて一眠りしているところに待ち人がカメラを抱えて登場。いきなりカメラを向けられタマシイを抜かれる。

がぢらまろとの対決

目的地はもう少し南。修繕時から横に乗っている、ハンドルからしてここに来ると血が騒ぐらしい彼はしきりに旧道を進めるが、天城隧道で峠を超え、ぐるぐる回るループ橋を下って宿に到着。えらく豪勢な部屋に通され、嬉しくてみんなで思わずはしゃぐ。がぢらがシャコタン状態で部屋の隅をそろりそろりと探検しているのを眺めつつ、早速温泉に入った後はお約束の★でかんぱーい。小耳に挟んだ情報によると、どうやらこの銘柄は宿のご主人が気を利かせて今日のお客のために(我々の事ね)冷蔵庫に入れておいてくれたらしい。★マニア恐るべし。その後は持参の芋焼酎をちびちびやりながらがぢらにからむ。アウェーでの初対面と言う卑怯な手を使ったせいか、シャー攻撃は無かったので隙を見て彼をひっくり返して、くるりと丸めてみると何が起きたかよく分からない様ですっかりおとなしいので、この勝負は私の勝ち。Mujina師匠に頂いた猫師匠の名に恥じぬタタカイができてよかった。

毛だらけになって遊んでいると宿のご主人が夕食を運んできてくれた。なんと部屋食である。豪華な部屋で旨い料理と酒、もう何もいらんけんね化しつつもしぶとく喋り、かつ飲む。部屋で騒ぐだけでは満足できずにロビー横のカウンターに場所を変え、ご主人と環境問題についてアツイ話を交わす変なオヤジと化す。最後はご主人の到来物だという焼酎まで飲んでしまって相変わらずの馬鹿パワー炸裂。そして翌朝、地磁気の影響だかなんだかよく分からないが、同じ方を向いて眠りこけている二人の姿を、某サイトの日記に写真つきでアップされたのはご愛嬌。

朝からたっぷりの朝食を摂ってから朝風呂に入り、宿の女将に占いをしてもらう。悪い事のピークは過ぎたと言う女将の声に深く頷きつつ出発。(後日3ページにもわたる占い結果を自宅にFAXして頂いたら、これがまた驚くほど私の内面を鋭く解き明かしていたので驚いた。)そして来た道は面白くないからと伊豆半島東海岸を北上し、途中せっかくなので美味そうな干物を物色。途中から車が込んできたので、湯河原から一気に20kmほどの上り坂を駆け上ると目の前には芦ノ湖と富士山が現れた。眼下は駅伝で見慣れた箱根の街である。風は強いが絶景である。景色を眺めているとなぜか連続でシャッターを押してくれと頼まれる。どうしてこんなあやしいオヤジに頼むのか理解できぬままシャッターを落とす。そしてその様子を横から別のカメラが狙っている。頼むから間抜けなところを撮らないでくれ〜!

景色を十分堪能したところで、昔から一度走ってみたかった箱根ターンパイクでちょっとだけスロットルを開け、パッセンジャーに800馬力の加速感を味わってもらいつつ一気に駆け下り、あっという間に小田原に到着。とりあえず車を預けて街を歩き、鮨をつまむ。旨い。小田原の酒もいい味でした。後から★マニアなお方も合流していい気分になったところで新居にお邪魔する。そしてまたがぢらを撫で回したりひっくり返したりして遊ぶ。こいつにはかなわないと思ったらしく、されるがままのかわいい奴であった、達者で暮らせよ。

そんなこんなで楽しかった遠征も残りわずかとなる。後は帰るだけだ。零時前に出発し、残り1000kmを無事に走れるように足柄SAでオイルを換えて帰路に着く。台風に向かって雨の中を東名〜名神と走り、養老SAで夜明けのコーヒー。そしてまたも中国道を一気に走りきって昼過ぎに九州上陸。心配した台風の影響も無く天気は快晴。梅雨が明けたなと実感した瞬間であった。そしてまた馬鹿なことにエネルギーを使ってしまったと実感したのであった。最後になったが、遊んでくれた某ご夫婦に多謝。

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