thomの日記
2006年07月19日
15:36
合掌と感謝
昨日の話なのですが、遥の主治医(S先生)と珍しく雑談をする機会に恵まれたのです。最初はGRデジタルで盛り上がっていたのですが、これは今回の趣旨とは関係ないので省略します。
遥を取り上げてくれた産科医(O先生)が、その後体調を崩して病院も休業していたので、様子を知っている主治医から時々様子を教えてもらっていたのです。
昨日もいつもの感じで様子を訊いたところ、S先生がなんだか浮かない顔をしています。
あれ、悪いのかな・・・
と、意を決した様子で「安らかにお眠りになられました」とS先生。
え? 亡くなっちゃったの??? えぇ〜!!!
ここで話は一旦今月はじめに戻るのですが、忘れもしない7月3日。突然遥が笑い始めたのです。いつも筋緊張が強くてぎゅっと握り締めている手を開いて何かを握るしぐさをしているし、なにより声に反応して笑っているにのは心の底から驚かされたのであります。
昨日も私と弁天はS先生にその過程を嬉々と説明して、いつもの顔見知りの看護師さん達含め、みんなで不思議に思っていたところでした。そしてその後に冒頭のO先生の訃報を聞いたのです。S先生の意を決した様子の理由もわかりました。
O先生は、遥の一連の事に関してたいそう心配された挙句に体調を崩されたそうなのです。そして暫くして検査を受けたところ、既に身体中を病魔に冒されていたことが判明し、わずか半年で帰らぬ人になられたとのことでした。取り上げた赤ちゃんは遥が最後だったそうです。
遥が生まれてくるときに何が起きたかはわかりません。きっと神様も知らない事と思います。でも私はあの時少なからずひとつの可能性として「医療事故」を意識して、手術から数日後にO先生に「本当に何も無かったのですね」と確認しに行ったのは事実なのです。
あの時私は確かに混乱していて、自分の中でこんな事になった原因をはっきりさせたいと考えていました。そしてその欲求のままにO先生に詰め寄ったのです。その時のシーンは今でもはっきりと覚えています。「仮に手違いがあったとしても先生を訴えるような事はしないから事実を教えてくれ」と言ったのです。二人ともひどく緊張していました。
もちろん私もその場に立ち会っていたので、何も無かった事はこの眼でしっかりと見ているのですが、あの時にはあれこれ考える余裕はありませんでした。
ここでまた話の時系列が二転三転するのですが、今月の初めと言うとちょうどO先生の四拾九日なのです。私は思いました。O先生が旅立つ前に遥のところに寄ってくれて、頭の中のノイズ源をぷちっと取り去ってくれたんだなと。
こんな事があって私はまた、修行が足りないなぁと頭を叩いているのです。でも今から先、遥を育てて行く長い長い時間のことを思うと、そんなことを言っている場合じゃないのです。
とにかく合掌。そして感謝。
それにしても遥は不思議な生命力を持った子です。
しっかり育ってくれる事でしょう。
コメント
2006年07月19日
16:30
Coo
そうでしたか。
O先生きっと遙君に最後のお別れをしにきてくれたんですね。
そして遙君はしっかりとO先生のメッセージを受け取ったんでしょうね。
笑いましたか!嬉しいですね。
2006年07月19日
16:33
thom
そうなんですよ。ずっと二人で不思議に思っていたのですが、理由判明ですっきりしました。O先生に感謝です。
最近は対面で抱っこした時にこっちの服をぎゅっと握ってしがみつくようになりました。これも大進歩でみんな大喜びしてます。
2006年07月19日
18:02
アラーキ
月曜にthomさん在住市の産婦人科が次々と閉鎖されて市立病院に集中し、医師がひどい超過勤務をしている、というようなコトをテレビでみました。児童手当やら自治体のお見合いパーティやらよりもっとやることあるよね。O先生のご冥福をお祈りします。遥のコトはO先生に任せましょう。違法電波でいいようにリモートかけてくれますよ。遥には手にアンテナ持たせてあげて、笑。
2006年07月19日
20:13
Mujina
幼い遥には、我々が感じることのできない、いろいろな有形無形の刺激や電波をキャッチできるのだと思います。それを、自らも生命力にかえていける、そんなパワーを感じます。
2006年07月19日
20:51
thom
アラーキさん
確かに産婦人科開業医は目に見えて減ってしまいました。そして小児科も変に偏っています。S先生とそのことについても語りましたが大きな問題になっているそうです。で、遥には当面あまっている11gのカードでも挿しておきましょうか。
Mujinaさん
なんか不思議なんです。ほんと人類の知らない器官を持っているんじゃないかと思うほどです。でもそのエネルギー源は皆さんのパワーなんですね。有難いことです。
2006年07月20日
02:26
けふ
そうでしたか…
thomさんが白河にいらした時に、7月初旬の遥君の変化について、次回の診察で主治医の先生に報告するのが楽しみだ!って話してくれたので、私もすっごく嬉しかったのです。
thomさん、全然是修行足りなくないですよ。
私が同じ立場なら、もっと混乱していると思います。
出産が近いからでしょうか、最近特に自分に照らし合わせて考えてしまいます。
2006年07月20日
02:41
MAKI ♫♬
thomさん、そうだったんですね・・。
遥くんは本当に強くて不思議な力を持っているんだね。
私はキリスト教の信仰を持っているので、霊とかその類はあまり信じないのですが、でもよそにあげた犬のマヤの子どもが天国に行ったとき、確かにうちに寄ったんですよね。
それを最初に犬たちが気付いて、そして私も分かった。
やっぱりそういうことってあるよね。
O先生が天国で安らかに憩いますように・・☆
2006年07月20日
11:26
thom
けふちゃん
喜色満面で先生に話をした直後に聞いてしまったので、ショック倍増でした。
修行不足はもう慢性化してます(笑)瞬間水鉄砲ですもん。
なんとかブルーですねぇ、酒とか煙の事は考えちゃダメだよ。
MAKIさん
そう、またあらためて不思議さを実感してしまいました。
けふちゃんにも話したんだけど、うちのCooさんの死産だった仔がいまだに遊びに来ます。そろそろあっちに行けよと言うんですが寂しいみたいで帰りません。よくないなぁ。
2006年07月21日
18:51
reona
そんなことがあったんですね。。。
“かもしれない”“こうだったら”って思うことがあるものだと思います。
ですがその先生もthomさんも遥君もその瞬間を一生懸命生きているのですから。
これからも一生懸命生きることが一番ですよね!
2006年07月22日
17:12
thom
アレコレ考えるといくらでも疑ってしまうので、考えるのはもうやめにしました。信じて合掌。
さて、今から明日の宴席の材料を仕入れに行ってきます。
栄養豊富で美味しいもの。なんにしようかな〜