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光接続開通までの紆余曲折

引越しに伴い「NTTフレッツADSL」から「BBIQ光ブロードバンド」に変更しました。
これはその時にあれやこれやと悩みながらセットアップした記録であります。

あこがれの光ファイバー2005-03-29

まずは引越し先での選択肢を調べてみると「NTT ADSL」と「BBIQ光」しかない事がわかりました。NTTの光は悲しい事に未対応だったので他のキャリアを探してみたら九州電力系のBBIQしかないことが判明。電柱を見上げるとCATVも来ている様子なのですがネット上では未対応地域になってしまうので、この二つから選ぶ事に。NTTの回線距離からは20Mbpsでれば上出来の距離ですが、以前の経験から多分その二割落ちだろうと想像しました。対してBBIQ光BBの方は一応100Mbpsを謳っているので、話半分の半分として25Mbpsだと予想。となるとコストで圧倒的に有利なBBIQに決定し、苦節二十有余年を経てあこがれの光ファイバーデビューとなりました。


申し込んでみる2005-03-30

ホームページのフリーダイヤルに電話をかけてみましたが、予想通りマッタク繋がる気配がありません。紹介者がいたので口頭で申し込みたかったのですが、しょうがないのでweb上から申し込んだのが朝の10時でした。するとなんと午後1時には電話がかかってきました。これは嬉しい誤算でした。早速確認を済ませるとまたまた驚く事に夕方には近場の業者から電話があり、翌日に工事の下見に来たいとのことでした。九州電力の気合いがビシビシと伝わってきました。正直本当に本当に嬉しくなりました。


引き込みはいつ?2005-03-31

下見に来た業者の人から色々とヒアリングしてみると、光電話サービス開始に伴い大繁盛しているので工事は大勢の順番待ちの状態ですとの事でした。まだ完全に引っ越したわけではないのでそこまで急いでくれなくてもいいよ、と伝えていたのですがこれまた驚く事に来週あたりに工事できそうですとの回答がありましたので、私の仕事の合間を縫う日程で12日に工事となりました。申し込みからちょうど二週間で開通するとは予想もしていませんでした。


ファイバーが来た2005-04-12

工事当日の朝、家の前の電柱を見てみるとどうやらうちに向かって伸びるつもりのファイバーがとぐろを巻いているのを発見し、白装束のアヤシイ宗教団体のことを思い出して一人で笑ってしまいました。あの集団は今ごろ何をやっているのかと思いを馳せているところに工事業者の車がやってきました。若者二人ですばやく部屋の中までファイバーを引き込むと、終端装置に繋ぎ込んであっという間にBBIQ網に接続終了しました。この間わずか20分でした。確認のために測定した網内での速度は54Mbpsとのこと。う〜ん、予想が当たって驚いている間に若者二人は次の工事先に行ってしまいました。


宅内LAN構築2005-04-12

まずは自分のPCで終端装置との一対一接続の設定をしてインターネットとの接続ができている事を確認しました。これは特に問題なくあっさりと繋がりました。そして次に新しいIEEE802.11g対応の無線LANブロードバンドルータ単体とPCを有線で接続して無線関係の設定をしてから無線で接続してみようとしましたが、ルータにPCが認識されない問題が発生しました。しかも手持ちのPCは二台あるのですが両方ともダメ。また有線で接続してからMACアドレスを手打ちで入力してから無線に切り替えてみましたがDisconnectとしか表示されません。普段は読まない取り説を読もうと箱を開けてみましたが詳しい説明は載ってなくてメーカーサイトからDLしてくださいとしか書いていないので、一台のPCを終端に直接接続してブラウズしながらもう一台を有線接続して設定を試みましたがそれでもうまくいきません。

叫びたくなるのをぐっとこらえて一服し、ココロとアタマを落ち着かせてからゆっくりと本当にゆっくりと設定をしてみるとやっと繋がりました。この調子でもう一台を接続しようとするとまたまた繋がりません。もう一度ココロとアタマを落ち着かせてからゆっくりと本当にゆっくりと設定をしてみると繋がりました。どうやらこの手の設定をするときに私は一人で先に進みすぎているらしいと言うことがわかってきました。「設定」とか「登録」ボタンをクリックした瞬間にその処理が終了したものと勝手に考えて、次の瞬間には次の設定に進んでいた事が悪かった様子です。機器側から何の返事もないので気にせず次に進んでいたのですが、機器は機器なりに一杯一杯で仕事をしている最中に次の仕事を命令されて何をやったらいいのかわからなくなってしまっていた様子です。シェイクハンドはコミュニケーションの基本だと思うのです。ましてマンマシンインターフェイスにおいては最たるものでしょう。それを無視していた私が悪いのですが、メーカーももう少しわかりやすいインターフェイスを提供してくれてもいいと思ったのも事実です。

この教訓をしっかりと胸にしまって無線LANのセキュリティの設定を難なくこなしてから、ルータと終端を接続して二台のPC双方からネットへ出て行けることを確認するまでになんと6時間もかかってしまいました。横にいた散財弁天もあきれた様子でうたた寝から本気寝へとモード切替をした様子です。でもいいのです。こうやってスキルは上がっていくものなのです。上がった実感はないですけど。


次はIP電話だ2005-04-13

夜になってスカパーのチューナーがナニカを訴えている事に気づきました。理由を訊いてみると電話回線に接続して欲しいとの事でした。しょうがないので光電話が開通するまでは不要だからと使わずにいたIP電話ターミナルアダプタ(以下IP-TA)を接続する事にしたのです。前回の教訓を生かして薄っぺらな取り説を熟読しましたが必要な情報は載っていませんでした。ここにきて頭の中に去来してきたものは、「今後こういったシステムが普及していくだろうけど、そのものズバリでは競合もあってそんなに儲からないだろうから有料サポートで儲けてやれ。と言うことは金のかかる分厚い詳しい取り説を添付するわけにはいかないな。ユーザーが自分で簡単に設定できたら儲からないじゃないか。」ということでした。

余計な勘ぐりはやめて設定に戻りましょう。まずは実際に接続してみます。終端→IP-TA→PCと有線で繋いで設定ページを開き電話に関する設定を済ませてリスタートさせると数分後にIP使用可能のLEDが点灯したので一安心です。が、ルータを繋ぐのはどうすりゃいいのかとしばし悩んだ挙句、終端→IP-TA→ルータと繋ぎましたがルータのPPPoEの設定をどうするのかがわかりません。IP-TAがPPPoEで接続しているんだから、ルータはルーティングだけをしてくれればいいと考えて設定しましたが、ゲートウェイの設定をする場所がないのとDNS自動取得ができていないので、パケットが外に向えないのです。結局あれこれ調べていると、このIP-TAにはルーティングの機能があることが判明しました。添付の薄い取り説にはそんなこと書いてなくて、「終端→IP-TA→ルータ」と接続して下さい。ルータのIPアドレスはIP-TAのDHCPで自動取得できますとしか書いていません。

なのでまたまた叫びたくなるのをぐっとこらえて一服し、ココロとアタマを落ち着かせてから考えてみるともしかしてこれはルータにはルーティングをやってもらわずに、HUBと無線アクセスポイントの仕事だけをやらせればいいのでは。と思ってそういう風になるように設定して繋いでみるとあっさりと繋がってしまったのであります。

わかっています。悪いのは私のアタマだと言うことは。でもどのメーカーも取り説に自分のところの事ばかりじゃなくてもう少し考えた書き方をしても良いのではありますまいか。決してばちは当たらないと思います。


肝心の速度は2005-04-14

セキュリティー万全のP3-500MHz+256RAMで2〜15Mbpsを、裸のP4-1.6GHz+512RAMで12〜24Mbpsを確認しました。ちなみにルータやIP電話ターミナルはボトルネックにはなっていない様子です。このレベルならばまぁとりあえず満足しないといけないのでしょうが、もう少し速くても良いような気がします。九州電力の今後の対応に期待していますが、まずは早急にバックボーンを太くしてもらいたいものです。現状はBBIQのサーバーが一番の関所になっているのですからね。

そして新しいネットワークを構築するときに一番必要なのが「我慢と忍耐」だと言うことを知りました。もともと「待て」のできない性格なのでこれはある種の拷問に近いのですが、今後のために少しぐらいは身に付けていこうと反省した次第です。

最後になりましたが、スカパーのチューナーはどうもIP電話からは発信できない0570等に発信をしては断られている様子なので、相変わらず電話線を繋いでくれ〜とメッセージを送り続けています。スカパーのサポートに電話を入れてみましたが、恐ろしくプアーなマニュアルしかないようで全然役に立ちませんでした。対応した声の綺麗なお嬢さんが可哀相になるくらい「何のためのサポートなの?」と申し入れておしまいでした。早く正式な光電話が開通してくれるのを祈るばかりです。それにしてもまったくもって越後屋の様な孫正義の私服を肥やすのを手助けするとロクな事がないという事項がまたひとつ現れて、私の眉間の皺もまた増えてしまったのであります。

2005-07-01追記
スカパーは見るのをやめました。最近F1が面白くなくなったので全く見ていませんでしたし、これ以上大嫌いな孫正義に金が行くのにも耐えられないからです。


光電話開通2005-07-01

3月末に申し込んですぐに開通したネット接続サービスに比べて、えらく時間のかかった光電話が開通しました。当初4月1日サービス開始とアナウンスされていましたが、マッタクの音沙汰無し。既に丸3ヶ月経過しようとしていたので堪忍袋の緒が切れて問合せをしてみましたら、力が抜けてしまう回答が帰ってきました。なんとまぁ「申し込みされていません」だって。思わず「どゆことぉ?」と問い返してしまいましたが、血圧を下げつつ電話を片手にもう一度オンラインで申し込みをし、笑いながら「当然プライオリティ上げてくれますよね?」と釘を刺しました。相手も笑っていたので私も「笑い声ですけど顔は般若のようになってますから」と返すとホントに吹き出していました。コマッタモンダ。

それから二日後にターミナルが届きました。早速終端に接続してサービスに電話。おおおぉっ、初めて一発で繋がった。激しく驚いたので「本物ですか?」と聞いてしまいました。で、電話器がないのに無理やり開通手続きをやってもらい、PCのモデム経由で携帯にダイヤルアップをして声が聞こえたので勝手にOKとしました。

めでたく開通と笑えなかったのはこの後で、今度はネットに繋がらないことが判明。結果は単純なのですが、今度のターミナルはルータ機能が無いと言うことを書いてくれていれば二時間の無駄は発生しなかったはず。IP電話アダプタにはルータ機能が付いていたのでそのつもりで設定していたのです。これは本当に笑えません。ところでそのIP電話アダプタはどうすればいいんだろうと探ってみると一部の知能障害者が「裏技」等と称してルータとして使用しているらしいけど、はっきり言って邪魔だしこんなのいりません。取りに来てくれないのなら着払いで送り返そうかな。

肝心の電話ですが、帯域が広いのでしょう。予想以上の通話品質です。昔の黒電話時代から考えると技術の進歩は驚くばかりですが、停電で使えないのはなんとかならんものか。UPSを用意しておく事くらいしか対処法は無いのですかね。あとは災害発生時にどうなるかですが、こればっかりは教えてもらえないので不謹慎ですが有事を待つことにします。というわけでこの話題はこれでおしまいです。


追記2007-02-17

まず「BBIQ光」について。約一年半の間相変わらず月に一度くらい繋がり難い状態に行き当たることがありました。そしてサポートに電話も繋がらない。その前に夜間は電話以外のサポートが無いと言う驚きの事実。一度は大事なファイルを受け取らなければならなかった夜間に接続不能状態になってしまい、電話のサポート担当を拝み倒して状況を報告させたところ、不具合をまったく認識できていないことがあった。もちろん翌日のweb上には障害発生したと書いてあったがまったく何にも役に立ちません。

テレビのコマーシャルで表示している以外に機器のレンタル料がかかっていました。そんな説明を聞いた覚えが無いのにも不満を感じていました。改めて契約書を引っ張り出して読む気にもなれないので、時々思い出したようにNTT光サービスが開始されたかどうかを調べる日々が続きました。そうやって2006年末にようやくNTT光がきたのでさっさと乗り換えることにしました。

NTTに変わって速度が少しだけアップ。二ヶ月が経過しましたが今のところトラブルはありません。電話の音声品質はそんなに変わらない気がします。でも一度だけ利用したサポートはBBIQより少しましでした。金額的にも数百円のアップだけなので、いざと言うときの安心料としては納得できます。

そういえばNTTの工事を見ていたら、光ファイバーがBBIQに比べて格段に高品質のものを使っていました。コネクタも値段の高いものでした。さすが天下の殿様商売をいまだに続けているNTTだけのことはあるなぁと感心しました。


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