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美味いものを喰おう!

体重と体脂肪率の増加に怯えつつも美味いものが喰いたい欲求に負けてしまう。
美味いものは身体に良いのだと信じて今日もまた台所に向かうのであります。
天幕生活の基本と同じで簡単で美味いものが好きなぐうたら料理人の記録。
皿うどん2009-08-04

最近お気に入りの皿うどん。冷蔵庫の整理もできる美味しい食べ物はそうそう無いと思うがその数少ない一品。豚肉が無ければベーコンでも良いし、白菜や烏賊が無くても構わない。三色かまぼこがあると目が喜ぶけど竹輪だけでも良いという大雑把なくせに旨い。

冷蔵庫のありあわせの野菜を切り海老の皮を剥いて強火で一気に炒める。スープを注いで旨味を引き出してとろみをつけたら出来上がり。具材と胡麻油の香ばしさが鼻をくすぐる。もりもりと野菜を食って健康的にも大満足。安くて簡単で旨い。皿うどん万歳。


巨大ぷりん2007-05-18

友人がはるばる北海道と東京と長崎から我が子のお見舞いに来てくれる事になった。これは旨いものをご馳走しなければなるまい。というわけで小さい頃から現在に至るまで弁天様の子分であると自称(あくまでも本人談であります)する、とある有名なシェフのお店にお連れした。

前菜からがつんとジャブを喰らうのは毎度の事であるが、今回もまたほっぺたが崩落するような皿が乱舞して嬉しい悲鳴を上げながらの楽しい晩餐でありました。あの鴨肉のテクスチュアと滋味はまったく胃袋がもう一つ欲しいと思いつつ、ココロで反芻しているところに現れたのが巨大プリンでありました。

なになに? 帝国ホテルの友達から聞いたレシピで作ってみましただって? 何ですかこの大きさは? 子供の頃からあこがれていたバケツでプリンを再現してもあえなく崩落してしまった過去のわが身を思い出させるが、目の前の物体はシッカリとその巨体をわが身自信の力だけで支えて鎮座していた。まいりました。そしてその味に身も心もとろけさせていただきました。う〜ん、またつくってねぇ!

えびづくし2007-02-11

弁天様の誕生パーティーをしおちゃんを迎えて宴会を楽しみました。メインは天草から取り寄せた活き車海老。まずは弁天様のリクエストのエビフライ。これは衣の付け方が肝でした。実は今日のために串揚げのプロにレクチャーを受けていたのですが、見るとやるとは大違いの言葉どおり一本目は見事に失敗。でもそれ以後回を重ねるごとにプロ並みの仕上がりになったので喜んでもらえました。

エビフライを堪能したあとで PAUL GIRAUD 15 の海に生きた海老を泳がせてみました。酔っ払いかにならぬ酔っ払い海老です。しばらく放置したあとに踊りで食べてみると、ねっとりとした食感が増して旨かったです。コニャックの香りも堪りません。が、これをあえて塩焼きにしてみましたらばこれがかなりの一品に。レア気味にさっと焼いたので頭は別に開いて押し焼きえび煎餅にしてシッカリと胃袋に収めていただきました。

そういえば初めて動く海老を見たねこの反応。旨そうなにおいがするんだけどなんか危なそうなやつだなぁ、と吹き出しを出して放心していたのが笑えました。そんなこんなで楽しい時間を過ごし、最後の〆は頂き物の PAUL GIRAUD Heritage です。う〜ん芳醇。こりゃあっという間に空いてしまいそうで危険です。でも感謝そして合掌。ありがとうございました。


そろそろ鍋物2005-10-02

まずは上等な利尻の天然昆布をじっくり低温で抽出した濃厚な出汁をとります。お次は高知の本枯れ節をねこたちに邪魔されながらもしゃかしゃかと削って大量に投入した贅沢な出汁とあわせます。そうしておいて今夜のおかずの豚しゃぶ(並の肉ね)をこの出汁でやっつけました。

そしてここからが明日の仕込みなのですが、前述の旨味たっぷりのスープを丁寧に漉してから、豚の臭み消しに葱の青いところなどを放り込んでひと煮立ちさせ、おでんの材料を投入しとろとろと小一時間。後は鍋の中で勝手に旨いおでんに育つことでしょう。こちらは黙って待っていればよろし、という寸法であります。

あしたは燗でうまい日本酒でも見繕って帰る予定。うはは、楽しみ楽しみ。やっぱりおでんの素を使わないと作る過程も楽しめるのでありましてこれでココロも身体もお腹一杯となるわけです。それにしてもこのいいにおいがネットでは伝わらないのが残念。


お取り寄せ2005-09-25

ごま擂り団子。岩手県は一関の松栄堂から取り寄せました。軟らかい団子の中に濃厚な黒胡麻蜜が詰まっています。冷凍で送られてきますので頃合を見ながら自然解凍して頂きます。サイトを見たところ、最近ずんだとみたらしも出たようなので次回はこちらも試してみます。

写真を撮るのを忘れてひとつ食べてしまったので、似たようなもので穴埋めをしてみました。大きさといい形状といいそっくりなのが笑えました。


到来物2005-08-22

あれこれ到来物をまとめてアップ。どれもみんな美味かった。皆様に感謝。

【左】釧路より、いくらの醤油漬けと鮭の鰭鮭。
【中】同じく釧路より、福司ケーキと塊炭飴。
【右】山形より、自然薯蕎麦。そしてなぜか白河より「富江」4枚組みDVD。

心太さまと真希さん、TAKEさんに合掌。


唸るしおちゃん2005-07-15

出張で福岡に来られたしおちゃんを我が家に招き、玄界灘の海の幸で歓待しました。その一部始終を紹介します。写真は烏賊の卵を食べて唸るしおちゃんです。この後電話で白河の地からレッドカードを貰っていた模様。そのメニュウは以下の通りです。すべて玄界灘の地物で揃えてみました。あわびのフライは初めてでしたが無茶苦茶美味かったです。これは病み付きになりそう。

  ・烏賊姿造り&素麺&唐揚げ
  ・飛魚刺身&茶漬け
  ・若松の塩水雲丹
  ・蛸刺身&蛸飯
  ・黒あわびの水貝&フライ
  ・さざえの刺身&唐揚げ
  ・鯛の兜焼き&潮汁
  ・烏賊と蛸の卵の煮付け


白河放浪2005-05-05

氏家あらため、さくら市(情緒のない名前だな)で無事に仕事を終えた私は、白河へと移動しました。来月白河で行うイベントについての打ち合わせのためですが、実情はオフ会のようになってしまうのは勘弁してください・・・と頭を下げつつ打ち合わせ会場と言う名の居酒屋に行き芋焼酎を飲みながらあれこれとお願いをしたのでありました。おかげさまで来月は心に残るイベントになりそうであります。手を貸してくださる皆様に感謝であります。

そして足のない私の手足になってくれたしおちゃんがなんと蕎麦を打ってくださった。しかも手打ちであります。映像では見たことがありますが実際に目の前で粉から切り蕎麦になってゆく過程は、写真を撮るのを忘れ、声をかけるのも憚られるようでした。汗をかきながら真剣なまなざしで蕎麦を打つしおちゃんは最高にかっこよかった。漠然と粉に水を混ぜて伸ばして拡げて畳んで切ると思っていたのですが、その一工程ごとに繊細な技術が必要なのだと改めて知りました。前から一度やってみたいと思っていたのですが、これは危険です。これ以上のめり込む対象が増えると身が持ちません。なのでここは心を静めてしおちゃん作の蕎麦を黙っていただく事にしました。はたして茹で上がった蕎麦を口に運ぶとまた心が騒ぎだしましたがここはじっと我慢で味わいました。美味かったです。腰が強くて、これぞ手打ちだまいったかと麺が自己主張していました。大変満足。

美味い蕎麦を食べて満足していると、しおちゃんが蕎麦湯に焼酎を入れて渡してくれました。これでまた満足度急上昇。蕎麦湯割りは初めてでしたが美味いものです。そして手にしていた蕎麦猪口も奥様の手作りだとか。う〜む。美味さの秘訣はこんなところにも隠れていたのでありました。そうやって何度も満足満足と呟いているばかりじゃオトコが廃るとばかりに、腹ごなしを兼ねて車のタイヤ交換をお手伝い。昔取った杵柄はまだ身体が覚えておりました。しかし頭の中ではまた雪が降る頃にタイヤ交換に来て美味い蕎麦をいただくのも悪くないなと考えていた事は内緒です。

元気一杯のあぐりと遊んでいると、阿武隈源流には行きましたかと訊かれたのでスバヤク行った事ないですと答えたところ、じゃ、行ってみようということで出発。目指すは甲子温泉。昔会津から白河に抜けてきたときに標識で見て、行きたいなぁと思っていたところであります。途中瀞場に寄ったりゆきわりばしで肝を冷やしたり見晴台から広い台地を眺めながら到着したのが、大黒屋さん。さっそく長い階段を下りて広い温泉に沈みました。昔はランプしかなかったそうですが、今もランプ風の灯火が下がっていて山奥の温泉情緒たっぷりでありました。源泉にありがちな自己主張が少ない穏やかなお湯でした。それにしても湯船が大胆に大きくて深くて気持ちがよかった。他に誰もいなかったので思わず潜って泳いでしまいました。

そして火照った身体をクールダウンしていると入り口の方でなにやら女の人の声がしたので振り返ってみると、どうやらここに入るらしいので気の小さな私は固まってしまいそそくさと身体を拭いて外に出たのですが、混浴は初体験だったので焦りましたぞ。事前に聞かされていなかったら騒いでしまってみっともない事になっていたかもしれません。とほほな面持ちで階段をゆっくりと上がってロビーでヱビスビールをいただきながら宿の主人らしき人と暫し歓談。ゆっくり泊まりに来たい所がまたひとつ増えたのであります。


銀座放浪2005-04-30

今年も連休が連働になったので、そのまえにちょいと遊びに出てみました。目指すは銀座ライオン。ゑんがわさんでおなじみというか総本山なのですが、まだ行った事がなかったのでこっしーをさそって行ってまいりました。一応出張なのでいつものトロリーを引きずって歩いていくのは疲れるからと浜松町からタクシーで銀座へ向かいました。少しだけ贅沢です。

そして目の前に現れた銀座ライオン。誘い込まれるように店に入るとまだ真昼間だと言うのにみんな飲ってます。ぎっしり並んだテーブル席に老若男女、平均年齢はわりと高めだったので落ち着きました。朝から一滴の水も取っていないと言うこっしーと私は「ビイルビイル」とうめくようにサッポロ黒ラベルの中をオーダー。速攻で届いたジョッキをうぐうぐと流し込む喜びの一瞬はたまりませんでした。そしてあの活気がグラスをあおらせるんですね。従業員も楽しそうに飛び回っていて頼むとすぐに欲しいものを持ってきてくれます。満足満足とつぶやきつつお代わりを頼む二人でありました。

付け合せには、ハムソーセージに串かつをチョイスしました。ザウアークラウトが美味い。真似していつも作るけどこんな風にはなかなか出来ないのでこれまた満足。それに負けない串かつもビールの後押しをしてくれます。芥子をたっぷり付けて口に運ぶと思わず笑ってしまう美味さなのです。

ライオンで満足した我々はホコ天になっている銀座のメインストリートの端っこを遠慮がちに歩いて、新橋方面へと向かったのでありました。途中こっしーがあれがペコちゃんの本店だよとか色々と案内してくれたのですが、美味いビールの余韻に浸りきっていた私は何一つ覚えていません。ごめんなさい。でも鮨を喰いに行こうと叫んでいたのは覚えています。

と言うわけで向かったのは上野。私に気を使って切符販売機に向かおうとするこっしーに手持ちのSUICAを差し出して、なんで九州人がそんなもの持ってるの?との声を聞きながら改札を通って山手線へ乗車。車中でも変貌した秋葉原などのレクチャーを受ける。でも私の頭の中は今は鮨で一杯。つまりやっぱり覚えていないのでもう一回ごめんなさい。

カウンターに座ってトリアエズビールを一杯。だけど満足できずに男らしく日本酒をオーダー。隣で眼を丸くしていたこっしーでしたが、すぐに日本酒に切り替えていました。正しい選択であります。そうこうしている間に反対隣に座っていた老夫婦が格好いいので思わず声をかけてしばし昔の上野について話を聞きましたが、やっぱりいいですね。この前浅草で人力車に乗って昔の姿を早送りで眺めたのを想い出しながら、じっくりと下町めぐりをすることを改めて決意した次第であります。でも早くしないと風情のある建物や風景がどんどん消えていっているのでココロが焦るのです。

鮨をつまみながら酒を呑んで同じ価値観を持った仲間と語るのは脳が安らぎます。そしてそういう時間はあっという間に過ぎてしまうのもこの世の常なので、気が付くと既に夜の帳が。昼間っから呑んでいるので肝臓方面は疲れているのでしょうが頭はすっきりしています。なので、こっしーを見送ってからは自然と宇都宮線に乗車していました。無意識のうちに新幹線を避けていたようです。新幹線通勤の方々の乗り過ごしの逸話が頭のどこかにあったのだと思います、感謝。そして宇都宮〜氏家と無事に到着して一応メインである仕事をすることが出来ました。


玄界灘の美味いもの2005-02-11

白河で美味いものをご馳走になったお返しに玄界灘の魚をどうぞと言うことで開催したプチオフ。場所は天神のどまんなか。脂の乗った鯵と烏賊の刺身や軽く締めた〆鯖に舌鼓を打ち鯵の南蛮の大きさに驚きながらも女性陣はワイン、男性陣は芋焼酎と酒が進む進む。これは食べた事がなかろうと博多名物のおきゅうとや熊本の芥子蓮根も戴く。最初のオーダーがなくなりかけた頃に真希さんの友だちのにいばさんも合流。さっそく芋焼酎とワインの洗礼を受けていたがたじろぐ様子がないのはさすが小倉っ子。そのうち三沢でお会いするのが楽しみであります。

海関係を攻めたので次は陸ということで鶏の水炊きに移る。給仕をしてくれる店のお姉さんもなぜか小倉っ子と今日は北九州勢が優勢であった。しかしこの辺から少々風邪気味であった私の記憶は怪しくなっているのであります。自分で撮った写真を眺めてもどうも記憶がブツ切れで困ってしまうのだが最後の締めの雑炊は美味かった。満足して店を出たところで女性陣に囲まれて嬉しそうなしおちゃんを真ん中に写真をパチリ。

そして二次会には近くのブラックベリーへ。ボサノバのライブを聞きながらスタウトを飲るうちに睡魔に襲われてしまった。頭の上を色んな言葉が飛び交っているのを聞きながらまったりとした酔いに身体が包まれているのもなかなか良い気分でありました。それにしてもいつの間にか我々の結婚式を白河の教会で挙げようと言うところまで進んでいるとは思ってもいませんでしたぞ。でもそれもありかな。

いい気分になってお二人がタクシーで帰るのを見送ってから歩いて帰る途中に食べたぶっ掛けそばも美味かった。白河でもそうだったけどみんなよく食べよく飲みよく喋る楽しい集いでありました。Mujina師匠に感謝です。正式な九州オフ会も計画されつつあるようで次が楽しみです。


jaket fish2005-02-06

本日は弁天様の誕生日ということで鮨をいただきました。まずは辛口の日本酒を冷でやりながら平目の昆布〆と赤貝を切ってもらう。実は生魚は苦手だと言っていた弁天様が横でうまあ〜と悶絶している。どうだ!旨いものは旨いのだ。日本人は刺身と日本酒で決まりなのである。

程よい酔いが回ってきたところでカワハギを握ってもらう。ここいらでは「うまづら」と呼ばれているやつである。何も言わなくても肝が乗っかって出てくるのをものも言わずに口の中へ運ぶ。そこをすかさず酒で追いかけると堪らないくらい幸せになるのである。横を見ると今度は足までじたばたしている弁天様がいた。わはは。どうだまいったか的攻撃に手も足も出ません状態で放心しているのを見て幸せも倍増なのである。


南部鉄鍋2005-01-01

正月休みにすき焼きが食べたくなったのですがあいにくとすき焼き鍋がない。すき焼き鍋といえば鉄鍋。鉄鍋といえば南部鉄でありますね。というわけで奮発して大きめの南部鉄鍋と美味そうな霜降り肉、そして当然酒がいるのでこれも純米吟醸を年末大特価で買って来ました。いやほんと高かった。

すき焼きといえば関東風や関西風、魯山人式などなどがありますが、好きなのはやっぱり慣れ親しんだ関西風。いきなり肉の上に砂糖を乗せて醤油と酒をまわし入れながらジュワジュワやります。でも一緒に入れるのはせいぜい葱と豆腐まで。それ以上あれこれ入れると焼いていたはずがいつの間にやら煮ている事になるのでシンプルに葱だけが好きです。酒とともに肉を堪能したあとで肉汁の染み込んだとろとろの葱や豆腐で美味さを反芻するわけです。

残った汁は当然次の日に熱いご飯にかけて食べます。これがまたたまらないんですね。次の日が休みだったりすると間違いなく朝から酒呑みますから。そうして一日ホンワカと過ごすのも好きなわけです。そんな時に肴がない場合は急須に鰹節を多めに入れてお湯を注いでちょいと待って即席の吸い物を作って呑み続けるのです。ほんのり塩味と滋味が広がった口の中を酒で洗い、また吸い物を含むということを繰り返していると気持ちが安らぐんですよ。

鉄鍋の話が酒呑みの話になってしまいました。と、まぁこんな感じで美味いものの話を書き連ねていこうと思っています。


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